中学受験を経て得る大切なもの
人間にはその時期、年齢に応じて発達していく能力があります。
まず小学生低学年では、乳幼児期における“前操作期(直感で考える時期)”を脱し、目の前のものをいろいろいじくって試行錯誤しながら正しい考えに到達する“具体的操作期”に入ります。
そして小学校の五年生頃からは具体的手がかりなしに論理的に考える力がついていき、抽象的な言葉を理解したり、もしこうだったらという仮定にもとづいて考えることもできるようになります。
この時期を“形式的操作期”と呼び15才ごろに上限に達します。
こういったプロセスをたどることなしに人間の知能は発達しません。
ですから具体的な経験に乏しいのに抽象的な意味を押しつけても意味がありません。
この順序を無視した指導は、中学受験を目指す専門塾などにみられるものですが、そこからは弊害しか生まれないのです。
よく受験が諸悪の根源であるかのようにいわれることがありますが、私達は逆に人間の能力の発達の節目節目に受験があることに着目しました。
つまり、中学受験、高校受験は社会的な人間にとって一番重要な、抽象操作能力の完成過程と重なるのです。
その受験を利用して、うまく学習できれば、大学受験、さらにはその先の人生においても必要となる柔軟な思考力、学力が得られるのではないかと考えたのです。
中学受験、高校受験を大きな視野でとらえなおし、志望校合格のはてに燃えつきるよりも、志望校にも合格し、さらにもっと大切なものを手に入れること、それが薬師寺塾の考える受験です。

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